近年、副業の主流として「アメリカAmazon輸出」がすっかり定着しましたね。輸出業務を通して「アメリカ文化」に初めて触れた方も多いのではないでしょうか?様々な文化の違いを目の当たりにすることも多いかと思いますが、その中でも「返品率の高さ」に最も衝撃を受けた方、多いのではないでしょうか?

そこで今回は、「米国Amazon市場の返品」をテーマにデータ検証をし、返品がされやすい/されにくいカテゴリーや返品対策について模索してみた結果をご報告させていただきます。

全体の返品率は「4.0%」

まずは、購入者が商品到着後に「返品処理」を行った割合をご紹介させていただきます。当コミュニティ全体での総受注のうち、返品処理がされた商品は全受注中なんと「4.0%」!したがって、100件の注文のうち、4件が購入者からの返品リクエストを受けている計算になります。

おおよそ日本では考えられない数字ですね。

そのうち、27%が再出品不可に!

アメリカのAmazonでは、購入者から返品処理がなされると「すぐに」売上からその商品の販売分が天引きされます。この天引き分は一旦、Amazonに保持された後、1カ月以内に商品がAmazon倉庫に返送された場合は購入者に返金され、返品がなされなければ販売者の売上に再計上される仕組みになっています。

よって、当然購入者が商品を返送してこなければ、返品処理自体がキャンセルになる訳ですが、購入者が実際に商品を返品してくる割合は全体の72%になります。よって、実際に返金が発生する割合4%×0.72=2.9%という計算になります。

この数字を見て、「3%弱なら、まぁ許容範囲かな。再出品してまた販売すればいい訳だから。。」と考えられた方、いらっしゃるのではないでしょうか。いやいや、事はそんなに穏やかではありませんよ。実際に返品された商品のうち、再度出品、販売された商品はなんと46.9%のみ!残りの53.1%というなんと半数以上の商品が再出品不可と判定され処分されてしまっていたのです。

この「処分された商品達」は、返品時に破損もしくは再販するに十分な品質が保持できていないと判断されたものになりますが、こうした再販不可の状態で返品がされた場合も、Amazonは購入者に返金処理を実施します。さらに、この返金分の補完をAmazonは保証していません。よって、発生した商品の損失分は、なんと私たち出品者が負うことになるのです。

したがって、「4%」の返品申請がなされる商品のうち、実際に返金に至る商品が「2.9%」このうち「53.1%」が再販不可になることになるので、全出品商品のうち、「1.5%」の商品が返品され、再販できない状態になる計算になります。

私たち日本人の感覚では考えられないこの事態が起こらないようにする方法はないかと考えられる方もいらっしゃるかと思いますが、残念ながら、この理不尽な返品をなくす術はないと考えた方がよいと思われます。なぜなら、この「無条件での返品受付」はアメリカに根付く習慣・文化であり、それを踏襲して米Amazonも返品が自由にできる体制をとっているからです。

したがって、この件について「理不尽だ!」と抗議しても、米Amazonとしては「だって、そういうものでしょ?」というスタンスのもと、まともに取り合ってはくれません。私も一度試みましたが、まさに「暖簾に腕押し状態」でした。

なので、アメリカAmazonコンスタントに物販業をしている中で一定割合の返品が生じてしまうのは免れられません。よって、もし返品を免れたいのであれば「返品が起こりにくい商品を扱う」というのが1つの策になりそうです。

桜井 裕二桜井 裕二

ちなみに、あまり知られていませんが日本のAmazonもFBA商品であれば1カ月以内に返送すれば返品を受け付けるシステムを採用しています。ただし、日本の場合は未使用・未開封が大前提。やはり、同じ企業でも国によって採用する規定が変わるようですね。

圧倒的に返品率の少ないMusicとToyカテゴリー

まず、あらゆる商品のうち、圧倒的に返品率が低いのが「Musicカテゴリー」になります。Musicカテゴリーの返品率は「1.9%」高利益率・回転率!狙い目!「商品カテゴリー」とは?でもお伝えした通り、当コミュニティーで最も割合を占めるこのカテゴリーの返品率が低いのは注目です。次いで返品率が低いのがToyカテゴリー「2.7%」となります。

「Home Improvement」や「Office Product」は5%と返品率が高い

上記の「Music」同様に昨日のお勧めカテゴリーとしてご紹介させていただいた「Home Improvement」カテゴリーや「Office Product」カテゴリーは、Home Improvementが「5.1%」、Office Productが「5.0%」それぞれ平均を上回る結果となりました。

Wirelessは6.3%

ちなみに、最も返品率が高いカテゴリーが「Wireless」で「6.3%」となりました。Wirelessはスマホケースや充電器、イヤホンなどのスマホ関連商品のカテゴリーになります。恐らく、1カ月間の返品猶予期間中に使用した上で商品が気に入らない場合に返品をされてしまうことが多いカテゴリーなのだと推測します。

「実用性のある商品」の返品率が高い!?

wirelessカテゴリーをはじめ、Home ImprovementやOffice Product、そして母数が十分ではないためにここでご紹介しなかった商品の中で返品率が高いカテゴリーを見てみると、総じて実用性のある商品カテゴリーの返品率が高いように見受けます。すなわち、先ほどご紹介したWireless(スマホ関連商品)カテゴリーで推測したのと同様に、購入後しばらく使用をしてみた後に不要だと判断された商品は、そのまま返品されてくるのだろうと推測します。

wireless、Home Improvementは「83.3%」、「57.1%」と再販不能率が高く、Office Productは「8.3」%と低い

続いて、これら3つの高返品率カテゴリーの返品商品のうち、再販不可となった商品の割合を算出してみました。すると面白い数値が見て取れました。

wireless、Home Improvementは「83.3%」、「57.1%」再販不可率が高かったのに対し、Office Productは「8.3%」前述の2つと比較して再販不可率が圧倒的に低いことが判明しました。同じ実用品でも、文具の場合は未使用・未開封の状態で返品されるケースが多いようですね。

以上、データから実用性がある商品カテゴリー総じて返品率が高く、逆に趣味趣向に関連するようなMusic、Toyカテゴリーについては返品がされにくいこと、さらには同じ実用品でもwireless、Home Improvement再販不可率が高い一方、Office Product再販不可率が低いことが判明しました。是非、参考にしていただけばと思います。

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