今回は、プライスターUS版の自動価格改定機能における設定方法をご紹介させていただきます。

価格の自動調整とは?

価格の自動改定の設定をするにあたり、価格の自動調整とは何ぞや?というところを知る必要があります。

出品商品の価格改定、それはライバルよりもより早く自分の商品を販売するために行うものです。同じ状態(コンディション)で同じ発送形態の商品であれば、Amazonユーザーはもちろんより安いセラーから購入をします(カートの機能上、一概にはそう言い切れないのですが…)。したがって、価格の調整とは他の出品者の価格変更に追従して行うものという概念をまず理解する必要があります。

また、この追従対象とあわせてもう一つ設定すべき要素があります。それが価格変更です。この価格変更は対象に対しどのように価格変更するか?といった要素になります。一般的には追従対象と同じ価格に合わせることになりますが、機能として追従対象よりも「高く/低く」価格を変更することも可能です。

このようにプライスターの価格改定は「追従対象:何に(what)」と「価格変更:どのように(How)」の2要素から構成されています。

要素1.追従対象(What)

これを踏まえてどの出品商品の価格に追従するかを決める必要があるのですが、まず最も大きなくくりとして考えるべきが「カート価格」に合わせるか「最安値」に合わせるかになります。

「カート価格」はシンプルですね。お馴染みの「カート」の価格に合わせる(もしくは「カート価格」より高い/低い価格に設定する)という設定になります。

一方の「最安値」は、「どういった出品商品の最安値なのか?」最安値の商品種類をセグメントする必要が出てまいります。このことをご理解いただいた上で、まずはプライスターの中の「最安値」に用意されている追従対象4種の概要についてご紹介させていただきます。

「配送設定(FBAか自社発送か)」と「コンディション」の2つの軸で分けられる「最安値」4種類

プライスターにデフォルト設定されている「最安値」における追従対象は「FBA状態合わせ」「状態合わせ」「FBA最安値」「最安値」の4種類になります。

これら4つは、上記の図の通り「配送設定(FBAか自社発送か)」「コンディション」の2つの軸で分けられます。図の左上に行くほど保守的な価格設定となり、反対に右下になるほど、追従対象が広いアグレッシブな価格改定となります。

桜井 裕二桜井 裕二

以下詳しくお話ししますが、右下の「最安値」は、無在庫でコンディションが「Acceptable(可)」の出品があった場合、それも追従の対象になってしまう設定となる訳です。新品の商品をFBA出品しているセラーとしては、想像しただけでかなり恐ろしい設定になります。

価格改定設定の手順

「最安値設定」におけるデフォルト設定の4種類、「FBA状態合わせ」「状態合わせ」「FBA最安値」「最安値」「カート価格」設定があることがお分かりいただけたら、次にそれらの価格改定パターンをどのように設定するのをご紹介しましょう。

この自動価格改定の設定は直感的に行うことが可能です。ページ上のタブの「出品したものを見る」の中の「全ての商品を見る」をクリックし、出品中の商品の一覧を表示します。この中から自動価格改定の設定をしたい商品を選んで設定していきます。

赤枠で囲った「価格の自動変更」の中から、設定したいものを選びクリックするだけです。この中に「カスタム」という項目がありますが、これを選ぶことで追従対象をカスタマイズ設定することも可能となります。このボタンを押すと以下のような画面が表示されます。

このカスタム画面の最上部「基本の状態から選ぶ」から、「最安値」のデフォルト設定4種と「カート価格」をそれぞれ設定することも可能です。このカスタムからそれぞれのボタンを押すと各設定内容が反映されます。それを確認することで各パターンの設定が理解しやすくなるかと思いますので、設定内容を見ながら、各追従対象の詳細について確認していきましょう。

「FBA状態合わせ」

まずは、「カート価格」の次にオーソドックスかつ保守的と思われる「FBA状態合わせ」から。FBAセラーであれば、一般的には追従対象を「カート」にするか、この「FBA状態合わせ」のいずれかになるかと思います。一般的にカートは6~7割方、「最安値のFBAセラー」に付与されます。ですが、その際出品しているセラーのあらゆる要素から、最安値よりも高い設定をしているセラーにカートが付与されることも多々あります。

そういった、カートの価格変更に合わせて出品価格を上下させるのが追従対象「カート価格」にした場合の動きになり、ますが、一方、常に価格を最安値に設定し、カートが回ってくるタイミングを多めに得るための設定が、この「FBA状態合わせ」になります。

「状態合わせ」

続いての「状態合わせ」コンディションが自分と同じ、もしくは自分よりも高いであれば、FBAだろうと自社発送だろうと最安値に合わせるというった設定になります。

これは、無在庫出品をしている人が主に使用するパターンであると想定されます。とにかくFBAであろうと自社発送であろうと最安値を設定し、購入者に選定してもらうためのパターンであると言えそうです。

「FBA最安値」

この「FBA最安値」はFBA出品されている全商品の中で最も価格が安い出品商品に価格を合わせる設定になります。当然、想定すべきはコンディションがあまり良くない(可…acceptable)に価格を合わせられることです。

新品や中古でも状態が良い商品を出品をしている人がこの設定を選んでしまうと、ジャンク品を大量出品し薄利多売で利益を得ているセラーと同じタイミングで出品をした際には大変なことになりそうです。

ちなみに、このプライスターのカスタムの「状態項目」には「可を無視した状態」という選択肢が用意されています。これを選択すると、先ほど申し上げたようなコンディション「可…acceptable」の商品を追従対象から外すことができます。状態が「良い…good」以上の中古品を出品しているセラーは、カスタムでこの設定をするのもありかと思います。

「最安値」

最後に「最安値」のご紹介になりますが、これは商品処分のための設定といってもいいでしょう。どんな状態(コンディションが「可」)で発送方法が自社発送の商品の最安値にも合わせてしまう訳ですから、ほぼ自暴自棄(!)と思われるような価格改定がされてしまうことが想定されます。

以上、「最安値」4種のご紹介をしてまいりましたが、この流れで「カート価格」のご紹介をさせていただきます。

「カート価格」

先ほどの「FBA状態合わせ」の項目でもご紹介したように「カートの価格変更に合わせて出品価格を上下させる」のがこの「カート価格」になります。新品のFBA販売をしている人は、ほぼこの設定を選ぶのが一般的かと思います。

要素2.価格変更(How)

これまで、追従対象についてご説明してまいりましたが、プライスターにはこの「追従対象」ともう一つ、「価格変更」という項目があります。これは、デフォルトが追従対象に合わせて価格を上下させる設定になる中、価格を「上げるだけ」もしくは「下げるだけ」といった設定をカスタムで選ぶ設定になります。

予め設定されている、これまでご紹介した最安値4種の「FBA状態合わせ」「状態合わせ」「FBA最安値」「最安値」そして「カート価格」はすべてデフォルトの「値上げ&値下げする」に設定されています。このことからもお分かりいただける通り、「値上げ&値下げする」以外の設定をする場面はほぼないものと想定されます。

Amazonの新機能「Automate Pricing」でもほぼ同じ設定が実現可能!

これまでご紹介したプライスターの自動価格改定ですが、実はAmazonの新機能「Automate Pricing」でほぼ同じ設定を再現することが可能です。「Automate Pricing」の使い方については、ページ:Amazon公式無料価格改定ツール「Automate Pricing」の使い方解説!にてご紹介しています。

このページを読んでいただき、プライスターの自動価格改定の設定内容を理解した上で「Automate Pricing」の各項目を確認いただければ、比較的簡単に同設定をすることが可能です。以下にプライスターの各設定が「Automate Pricing」のどの設定に該当するかを記載しておきますので参考にしていただければと思います。

「Automate Pricing」の設定画面

いかがでしたでしょうか?プライスターは画面の構造もわかりやすく、操作も直感的に理解しやすい設計がされているプライスターはかなり良心的なツールと言えます。ですが、もし自動価格改定のみを行いたいのであれば、Amazonの機能「Automate Pricing」でほぼ同じ設定が実現可能です。

ですので、自動価格改定になれるまでは使い勝手が良いプライスターを使用するのも一つの手かと思いますが、価格改定の概念が理解できてきたら使用を「Automate Pricing」に切り替えることを検討されることをお勧めします。

プライスターの価格改定機能を使用しているFBAセラーの方へ『重大なお知らせ』があります

この記事に記載の通り、市販の価格改定ツール「プライスター」は4種の「最安値」ならびに「カート価格」の合わせて5つの追従対象(What)カスタマイズで設定可能な価格変更(How)を設定し、価格改定を行うツールになります。

また、無料で使用することができるAmazonの「Automate Pricing」機能もカスタマイズの内容に若干の違いはあるものの、同じく追従対象と価格変更方法をSKU毎に設定して自動価格改定をするものになります。

ですが、本当にこれらの判断基準だけで価格改定を決めていいのでしょうか?

例えば、 「プライスター」 の最もメジャーな追従対象パターンと思われる「カート価格」
追従対象にこのカート価格を設定した際、これらのツールは自分の出品商品をカート価格に合わせる(もしくは価格をカートよりも上げる/下げる)ことに終始します。

ですが、このカートを取得しているセラーの設定価格が自分の出品価格よりもかなり低い場合、

  1. カート取得セラーの在庫が残り1つ、もしくは2つのとき
  2. カート取得セラーの在庫が残り20個以上のとき

この2つの場合、それぞれ取るべき対処法が変わってくると思いませんか?

1.の場合は、このセラーの在庫がなくなるまでカート取得を見送る(価格を下げずに様子を見る)べきであり、2.の場合は、その価格にもよりますが、損切り覚悟でカート価格取得に臨むべきです。

このように本来、価格改定時には「カート取得セラーの在庫数」という指標が必要です。それ以外にも例えばライバルセラーの有無など、FBAセラーの価格改定には、これら市販ツールに採用されていない要素の中に重要なものがいくつも存在します。

ホリゾンタル型では、FBAセラーに重要な要素を全て網羅した「価格最適化ツール」をご提供しております。興味のある方は、是非以下のページをご覧ください。

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