Amazon輸出には「無在庫販売」と「FBA販売」があることをご存知でしょうか?まず商品を出品し、注文が入って初めて商品を仕入れるのが「無在庫販売」、一方、予め商品を仕入れ・納品までを行い、商品に注文が入るのを待つ手法が「FBA(Fulfillment by Amazonの略)販売」になります。

この定義のみを聞いたとき、初心者の方のほとんどが前者の「無在庫販売」を実施したがります。なぜなら、無在庫販売には商品を仕入れた後「売れない」もしくは「仕入値や送料などを含めた全費用をペイしきれない金額で商品が販売される」などの「赤字リスク」を抱えなくて済むと考えるからです。確かにその理屈に間違いはありません。

ですが、無在庫販売は決して簡単な手法ではありません。赤字リスクを払わなくてよい一方、「作業量」が多く、さらに「アカウント凍結のリスク」が常に付きまといます。それが故に、私は初心者の方こそ無在庫販売をすべきではないと考えます。

以下、無在庫販売開始後の流れと実態にをご紹介していきましょう。

売れるための大量出品とAmazonからのペナルティのジレンマ

無在庫販売は赤字リスクがない分、参入障壁が低いが故、無在庫セラーはFBAセラーの何倍も存在します。つまり、ライバルひしめく無在庫市場で、あなたが他のライバルから受注を勝ち取るには、とにかく「量」をこなす必要があります。すなわち、無在庫販売で受注を得るには、大量の商品を登録出品する必要があるのです。

ですが、Amazonは基本的に大量出品を許可していません。なぜなら「ひとりのセラーが何万もの商品の管理ができるはずがない→大量出品には何がしかの不備が存在する」と考えているからです。よって、ある一定量以上の商品を登録するとアマゾンからペナルティ課されることがあり、最悪の場合、アカウントの凍結を食らう場合があります。

「凍結宣告」をする際の出品数やセラーの条件をAmazonは公表しておりません。また、その内容は定期的に変更されていると言われています。よって、一定利益を出すのに大量出品をしたいと考えられている方は、特定のコミュニティに所属するなど、情報収集のためのアンテナを張る必要があります。(ちなみに昨年、Amazon暦5年でセミナーをやっていた人がアカウント凍結を宣告された話を聞きました。このように情報が入ってくる状況に身を置いている人でもアカウント凍結のリスクから完全に逃れることはできません。)

開始直後は細々運営を余儀なくさせられる

しかしながら、新規参入者はその心配はありません。というのも、新規アカウントには出品数の制限があるのです。よって、新規参入者は最もやる気が満ちているはずの時期にスタートダッシュをできず、細々と運営することを余儀なくさせられるのです。

売上増に従い、労働力が激増する

それでも何とか初期段階での出品制限時期も終わり、商品を大量出品が可能となり、受注数も増えてきたとします。もちろん喜ばしいことではありますが、無在庫販売の場合、受注数に比例して作業が激増します。なぜなら、商品をAmazonの倉庫に一括発送するFBA販売とは異なり、受注毎に商品を注文検品・発送、さらには場合によっては購入者とのやり取りをしなければならないからです。

もし、この工程に不備があった場合、購入者は容赦なくその旨をアカウント評価に反映します。結果、アカウントヘルスが低下、購入率に影響が出るのとともにアカウント凍結リスクが高まる原因になります。よって、無在庫販売ではこれらの全工程を首尾よく行う必要があり、それゆえ無在庫で一定の利益を得るには、外注もしくは社内スタッフなど労働力の確保することが求められるのです。

以上が無在庫の実態です。総括すると

  1. 常に「アカウント凍結」のリスクがある
  2. 初期段階にスタートダッシュを切れない
  3. 労働力を確保する必要がある

これらが無在庫販売の実態であり、故に私が初心者が安易に無在庫販売に手を出さないほうがいいと提案する理由になります。

こうして考えると、初心者の方こそ「赤字リスクを極力抱えないような商品の選定・仕入れ方法を学んだうえでFBA販売を採用すべき」であり、そんな赤字リスクを極力抑えた手法こそ多種単品仕入れである。と私は考えます。

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