年末になり、メールでのお問い合わせをいただく機会が増えてまいりました。これまで輸出業をやられてきた方からのお問い合わせの割合が多いのですが、一方、初めてAmazon輸出に挑戦してみたいと思われている方からも一定割合ご連絡をいただいております。

このホリゾンタル型Amazon輸出を実施するにはまず、特定の条件を満たすASINを集めなければならないのですが、これから輸出業を開始しようとしている方は、さらに先に済ませておかなければならない事務手続きが存在します。それが「消費税課税事業者選択届出手続き」です。これは、輸出業者が消費税還付を受けるのに税務局にて実施しなければならない手続きになります。

「消費税課税事業者選択届出書」は消費税システム免除の取り消し手続き

なぜ消費税課税事業者「選択」届出なのだろう?と疑問に思われた方も多いことでしょう。これは、事業開始時の事業主は、2年間消費税の支払いが免除されるというシステムが前提になっています。国内でモノやサービスを提供し、対価を得ている事業者は、一般的に消費税を支払う必要があります。ですが、創業したての事業主はこの消費税支払が2年間免除されるのです。これは、国内で事業をしている事業主にとってはありがたい制度になります。

ですが、輸出業者としては考え物の制度なのです。国内でビジネスをする事業者は、国内の販売者から対価を得る際に、消費税含まれた額を支払われております(ということになっています)。ですが、海外で販売をする際は、その消費税分が含まれない額が支払われていることになり、したがって、消費税システムの中では、その仕入の際に余分に支払った消費税を還付してもらうことができるのです。

ですが、創業時はそのシステムが自動免除されてしまう訳です。国内で商いをする一般事業者にとってはありがたい制度ですが、私たち輸出業者としては余計なシステムなわけです。よって、この自動免除を取り消しし、創業時から消費税システムが反映されるようにするための手続きなのです。

その消費税システムを「選択する」ための手続きであるが故、消費税課税事業者「選択」届出書なのです。ご理解いただけたでしょうか?

「消費税課税事業者選択届出書」は開業初年度の年末までに提出しなければならない!

消費税課税事業者選択届を申請することで、消費税還付が得られるようになることがわかっていただけたかと思いますが、この申請、実は「開業初年度の年末まで」に済ませておく必要があります。すなわち、来年2016年からホリゾンタル型Amazon輸出を行い、かつ消費税還付を受け、利益を最大限得られるようにしたいとなると、この手続きを今年中に済ませておく必要があるのです。

これまで、お問い合わせをくださった方、もしくはまだお問い合わせはいただいていないものの、来年から輸出業を検討されている方は、この「消費税課税事業者選択届出書」の提出を忘れずに今年中に済ませておくようにしてください。

(届け先は、各地域管轄の税務局になります。お住まいの近くの管轄の税務局については、こちらの国税局ホームページの所在地及び管轄区域のページよりご確認いただくことができます。各税務局の窓口にご相談いただければ、詳しい内容を教えてもらえますので、是非一度ご相談されるのがよいかと思います)

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