こんにちは、桜井 裕二です。本日は、先日に引き続きコミュニティ会員の方からいただいた質問を検証した結果を紹介させていただきたいと思います。

桜井さんこんにちは。最近ビジネスレポートをよく見るのですが、ここで紹介されている「カートボックス獲得率」は実際の値なのでしょうか?

販売数など販売者側で判断が容易にできるものについては、提示されたデータをそのまま信用することができますが、カートボックス獲得率は販売者側で判断ができない数値であり、売り上げとカートボックス取得率を比較した感じから、あまり信頼ができません。

桜井さんはどう思いますか?

桜井 裕二桜井 裕二

本題に入る前に、カートボックス獲得率についての表現ですが、このサイトではこれまで「カート取得率」と紹介させていただいております。

他にも、このカートのことを「バイボックス」などと表現することもありますが、同じ内容を表す言葉になりますことをまずはお伝えさせていただきます。

今回いただいたご質問はAmazonが発表しているカート取得率の信ぴょう性についてです。

Amazonは、大口アカウントを契約しているユーザーにビジネスレポート閲覧機能を提供しています。

このビジネスレポートでは、日別での注文数や売上、そして今回のテーマであるカート取得率など様々な数値が確認できるようになっています。

今回ご質問くださったコミュニティ会員の方は、ここで表示されているカート取得率について、信頼できる数値なのかどうかと疑わしいと思われていらっしゃるようです。

当コミュニティでは「カートの価格を追うだけの価格改定」ではなく、商品毎の反米利益を最大化するための価格最適化の実施を提案させていただいております。

そして、その工程において現状、カートを取っているセラーが自分なのかどうか、さらにはFBAセラーなのか自社発送セラーなのかAmazonなのかについての情報を抽出しています。

そこで、今回はこの価格最適化の工程で得られるデータを基に、独自のカート取得率を算出、Amazonが発表しているカート取得率と比較し、Amazonが発表しているカート取得率がどの程度信頼できるものなのかどうかを検証していきたいと思います。

Amazon発表のデータと自社算出データーの比較結果

では、早速Amazon発表データと自社算出データの比較結果を公表させていただこうと思います。

以下2つのグラフをご覧ください。これらは私が運用しているアカウントの中でランダム選定した2つの期間のAmazon発表のカート取得率と私が算出したカート取得率を比較したグラフになります。

上記2つのグラフはいずれも赤い折れ線がAmazonが発表しているカート取得率青い折れ線が私が算出したカート取得率になります。これらのグラフを見ると、一見、値が一致しないと感じられる方も多くいらっしゃるのではないかと考えます。

ですが、2つのグラフの折れ線の増減をご確認ください。完全一致とは言えませんが、折れ線の増減が往々に一致しているのがご確認いただけるのではないでしょうか?

また、Amazon発表の値と私が算出した値の間に差が出るのには理由があります。

今回、私が算出したカート取得率は、1日に一回、自分が出品している商品のカート状況を観測し、自分がカート取得している商品数/総出品数を割り出した値になります。一方、Amazonが発表しているカート取得率は、1日全体の中で出品者がカートを取得した割合を算出した値になります。

よって、私が算出した値は、一日の中の「特定の瞬間」のカート取得率を表している一方、Amazonが発表しているデータは一日の中のあらゆる瞬間のカート取得率の平均を算出し発表している値になる訳です。

カートの状況は刻一刻と変化する

今回、カート状況の変化を観察するために、自分が出品している商品のカート情報の抽出作業を1時間の間隔をあけて2回行い、それぞれを比較してみました。

結果、計測1回目でカートが取得できていた商品のうち、「2回目も変わらずカートを取得し続けられていた商品」はなんと17.2%のみで、残りの82.8%「他のセラーがカートを取得している状態」、さらに「1回目にはカート取得できていなかった複数商品が、2回目にはカートを取得している」という状態を確認することができました。

このことから、「カート状況は随時、めまぐるしく変化していること」が見て取ることができます。

今回の検証を通して、日ごとのカート取得率の増減具合、ならびにAmazonが扱うデータと私が算出したデータの誤差が、両者の内容の違いから考えられる範囲内であることから、「Amazonの発表しているカート取得率はある程度、信ぴょう性があるデータである」と私は結論付けました。

カート取得率は販売率に大きく関与する値です。是非、アカウント運営の指標としてご利用いただければと思います。

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