Amazon輸出を実施されている方の多くは大口アカウント契約をされているかと思いますが、その大口アカウントセラーのセラーアカウントには、Amazon販売をする上での分析に役立つ「ビジネスレポート」が存在します。このビジネスレポートでは、日付/ASIN毎に売上や商品販売数やセッション数(アクセス数)、そしてカート獲得率をグラフで確認することができ、Amazonを研究するのに役立てることができます。以降、定期的にこのAmazonビジネスレポートに関する記述をご紹介させていただければと思います。今回はその一回目としまして、そのビジネスレポートのグラフから「カートの特性」について考えていこうと思います。

商品の注文の8割は本当にカートからなされているのか?

巷でよく「Amazonでは、注文の約8割がカート経由でなられる」などといわれており、それゆえAmazonセラーにとって「カート取得」は一つのテーマになっております。今回はまず、このカート獲得率と商品販売数を比較し「注文の8割がカート経由でなされる」という通説の真偽について確認してみましょう。
FireShot-Capture-6---Detail-Page-Sales-and-Traffic_---https___sellercentral.amazon
上記の図をご覧ください。これは、私がアカウントの管理を任されているクライアントのビジネスレポートになります。
いかがでしょうか?カート獲得率と注文商品数の山が見事にリンクしているのがお分かりいただけるかと思います。やはり、商品の販売数とカート獲得率は大きく関連しているようです。したがって、Amazon輸出を実施していく上で「カート取得」はやはり重要課題であることは間違いなさそうです。

長期間でカート獲得率を確認した際に見えてくるAmazonの意図

FireShot-Capture-7---Detail-Page-Sales-and-Traffic_---https___sellercentral.amazon

次に、期間を年単位に変更し、この2つの変数を表すグラフを確認してみましょう。先ほどの短期間(1か月)の間で見た際の様子と異なり、カート獲得率が商品販売数と比較し安定しているのがご確認いただけるのではないかと思います。すなわち、カート獲得率は、シップメントの納品時など、一時的に増大することはあるものの、長期間で見た場合、ある一定の値を取っているということができそうです。これはAmazonが「各セラーの状況・状態によって多少の差はつけるものの、基本的に全セラーにある程度平等に販売の機会を与えよう」としている意図の表れであると私は考えています。

「カート取得率のなだらかな減少」から推測できること

FireShot-Capture-8---Detail-Page-Sales-and-Traffic_---https___sellercentral.amazon

最後に、カート獲得率のみを示したグラフを確認してみましょう。緩やかにではありますが、カート取得率が右肩下がりになっているのが伺えます。このアカウントはFBAのみを実施しているためアカウントは至極健全(バイヤー評価平均5..0)な状態、さらには納品商品数も増加していることから、カート獲得率は通説からいえば増加しているものと想定しておりました。しかし、その予想に反してカート取得率はなだらな減少傾向にありました。これはどのように捉えるべきでしょうか?これはAmazonセラーの増加によるものであると私は推測しております。すなわち、カートを配分すべき人数が増加した分、自分にカートが付与される割合が少しずつ減少した結果なのではないかということです。すなわち、これカート獲得率のゆるやかな減少は、Amazonの販売機会の均一化説を裏付ける結果なのではないかと考えております。(※これは、私の「仮説」の上に成り立つ推測なので、そういう一説もあるという程度の認識で読んでいただければ幸いです)

いかがでしょうか?このように私はこのAmazonビジネスレポートを見ながら、Amazonのプラットフォームとしての特性やその主義や考え方等に思いをはせながらAmazon研究を実施しております。あくまで推測の域を超えない話ですが、お楽しみいただければ幸いです。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう